『約束のネバーランド』に登場するイザベラは、原作漫画では最終的に死亡します。
イザベラはGFハウスの「ママ」として、エマやレイたちを監視し、鬼へ出荷する立場にいた人物です。
そのため物語序盤では完全に「敵」として描かれていましたが、最後には子供たちの味方となり、エマを鬼の攻撃から庇ったことで致命傷を負います。
そして子供たちに見守られながら、母親として最期を迎えることになります。
なお、ここで注意したいのが原作漫画とアニメ版の違いです。
原作ではイザベラは死亡しますが、アニメ版では原作とは異なる展開となり、死亡シーンは描かれていません。
そのため、「イザベラは死亡したの?」「アニメでは生きていた気がする」と混乱している人もいるでしょう。
この記事では、イザベラがなぜ死亡したのか、最後に何があったのか、脱走後の出来事やアニメ版との違いまで詳しく紹介していきます。
目次
『約束のネバーランド』イザベラは死亡する?結論を先に解説
イザベラが死亡するのは何巻何話?
イザベラが死亡するのは、原作漫画20巻に収録されている第177話「母親」です。
物語もいよいよ終盤に入り、農園による食用児支配が崩壊しようとしていたタイミングでした。
イザベラはグランマとして再登場したあと、農園側を裏切ってエマたちの味方になります。
そして最後は子供たちを守る「ママ」として、自らの命を懸けることになるのです。
イザベラは誰に殺された?
イザベラを致命傷に追い込んだのは、人間を食べられなくなることに納得できなかった鬼です。
食用児が解放されることになり、エマたちが喜んでいた最中、その鬼がエマを襲おうとします。
するとイザベラは迷うことなくエマの前に飛び出しました。
鬼の鋭い爪はイザベラの胸を貫き、彼女は致命傷を負ってしまいます。
つまりイザベラは、敵として倒されたわけではありません。
自分の子供を守る母親として、エマの身代わりになったことで死亡したのです。
『約束のネバーランド』イザベラの正体は敵?味方?
イザベラについて語るうえで難しいのが、「結局、敵だったのか味方だったのか」という点ですよね。
物語序盤だけを見れば、間違いなくエマたちの敵です。
しかし最後まで読むと、それだけでは説明できない複雑な人物だったことが分かります。
序盤のイザベラは子供たちの敵だった
イザベラはGFハウスのママ。
しかし、その正体は子供たちを鬼へ食料として出荷する農園の飼育監でした。
鬼へ質の高い人肉を提供するため、子供たちを幸せに育てながら、脱走しないよう監視することが彼女の役目です。
エマやノーマンたちが農園の秘密に気づいてからは、イザベラは脱走を防ぐため容赦なく行動します。
エマの脚を折り、ノーマンの出荷を早めるなど、子供たちにとって非常に恐ろしい存在でした。
これだけを見ると、イザベラは完全な悪役に思えます。
しかし、彼女の本心はそれほど単純ではありませんでした。
イザベラの子供たちへの愛情は本物だった
イザベラは子供たちを出荷する役割を担っていましたが、子供たちへの愛情まで偽物だったわけではありません。
エマたちがGFハウスから脱走したとき、イザベラは最後まで追跡しようとします。
しかし崖を越えた子供たちを目の前にすると、それ以上追うことを諦め、静かに見送ります。
子供たちが脱走に使用したロープをイザベラが回収したことも印象的です。
追手に逃走ルートを知られないようにすることで、少しでも子供たちが逃げられる時間を稼ごうとしたとも受け取れます。
イザベラ自身も、かつてはGFハウスで育った食用児でした。
農園から逃げることの難しさを知り、絶望した末に「ママ」として生き延びる道を選んだ人物でもあります。
そのためイザベラは、
「立場としては敵」
でありながら、
「心の奥では子供たちを愛していた母親」
という非常に複雑な人物だったのです。
イザベラは脱走後どうなった?死亡までを時系列で解説
エマたちがGFハウスを脱走したあと、イザベラは長い間物語の表舞台から姿を消します。
そのため、「脱走の責任を取らされて死亡したのでは?」と思った人も多かったかもしれません。
しかし、イザベラは生きていました。
そして後に、驚くべき立場で再登場します。
エマたちの脱走後もイザベラは生存していた
GFハウスから多くの子供たちを逃がしたことは、飼育監として大きな失態です。
当然イザベラは責任を問われます。
しかし、そのまま処分されたわけではありませんでした。
イザベラは農園側からその能力を高く評価されており、むしろ新しい役割を与えられることになります。
イザベラはグランマとして再登場する
物語終盤、イザベラはなんとグランマとして再登場します。
グランマとは、複数の農園を統括するママたちより上の立場です。
かつてエマたちを管理していたイザベラが、さらに上の地位に就いて戻ってきたことで、
「やっぱりイザベラは農園側だったの?」
と思わせる展開になります。
しかし、実際の彼女の目的は別にありました。
イザベラがグランマになった理由
イザベラは脱走事件の責任を問われていましたが、その優秀さを買われ、グランマへ任命されます。
一方で、当時のグランマだったサラは責任を負わされる形でその座を失いました。
イザベラは表向きには、生き延びるためにグランマになる道を選びます。
これは幼い頃に「ママ」になる道を選んだときと似ています。
しかし今度は、ただ農園に従うためではありませんでした。
より大きな権限を持つことで、農園を内部から崩壊させる機会をうかがっていたのです。
イザベラが農園を裏切り子供たちの味方になる
エマたちが再び農園へ戻ってきたとき、イザベラはついに行動します。
それまで農園に従っていたママやシスターたちを率い、自ら農園に反旗を翻しました。
イザベラはグランマという立場を利用し、農園の支配から解放される道を選んだのです。
ここでようやく、イザベラは名実ともに子供たちの味方になります。
序盤ではエマたちの最大の敵だったイザベラが、最後には同じ目的を持って戦う。
『約束のネバーランド』の中でも非常に印象的な展開です。
『約束のネバーランド』イザベラが死亡した理由
農園が解体され、食用児たちが解放されることになったことで、長く続いた人間と鬼の関係も大きく変わっていきます。
イザベラにとっても、ようやく子供たちを「食料」としてではなく、普通の子供として愛せる未来が訪れようとしていました。
しかし、その直後に悲劇が起こります。
人間を食べられなくなることに反発した鬼がエマを襲う
食用児が解放されることになっても、すべての鬼が納得していたわけではありません。
人間を食べることができなくなることに怒りを抱く鬼もいました。
エマたちが喜んでいる最中、そのうちの一体がエマへ襲いかかります。
突然のことで、エマは十分に対応することができません。
そこへ飛び込んだのがイザベラでした。
イザベラはエマを庇って致命傷を負う
イザベラは迷わずエマの前へ出ます。
そして鬼の鋭い爪がイザベラの胸を貫きました。
エマを守ることには成功しましたが、傷はあまりにも深いものでした。
その後、鬼は倒されます。
しかしイザベラの命を救うことはできません。
せっかく農園から解放され、これから普通の母親として生きられるはずだったイザベラ。
その未来を目前にしながら、彼女は命を落とすことになります。
イザベラはなぜ命を懸けてエマを守った?
イザベラがエマを庇った最大の理由は、やはり子供たちへの愛情でしょう。
農園にいた頃のイザベラは、自分が生き延びるためには農園のルールに従うしかないと思っていました。
だからこそ、子供たちを愛していても、その子供たちを鬼へ出荷し続けるという矛盾を抱えて生きていたのです。
しかしエマたちは、イザベラが諦めた「農園から逃げる」という道を実現しました。
さらに世界そのものを変えようとします。
そんな姿を見たことで、イザベラ自身も変わっていったのでしょう。
最後のイザベラには、農園のママとしての損得や立場はありません。
そこにいたのは、ただ子供を守ろうとする母親でした。
イザベラは最後の瞬間に、自分が本当に望んでいた「普通の母親」として行動したのです。
『約束のネバーランド』イザベラの最後の死亡シーン
エマを守って致命傷を負ったイザベラ。
ここからの展開は、『約束のネバーランド』の中でも特に悲しい場面の一つです。
子供たちを守ろうと鬼に立ち向かう
鬼の攻撃を受けても、イザベラは最後まで子供たちを守ろうとします。
自分がこれまで何をしてきたのか、許されないことがあることも理解していました。
それでも最後くらいは、母親として子供たちを守りたかったのでしょう。
かつて食用児を鬼へ渡していたイザベラが、最後は鬼から食用児を守る。
この逆転こそ、イザベラという人物の結末を象徴しています。
「ごめんね」「大好きよ」と子供たちに伝える
鬼が倒されたあと、子供たちは負傷したイザベラの周りへ集まります。
イザベラは子供たちを抱きしめ、自分の思いを伝えます。
農園のママとして生きていた頃には、心から口にできなかった気持ちです。
子供たちも、かつてはイザベラを恐れ、憎んだことがありました。
それでもハウスを離れてから思い出したのは、優しかったママの姿でもありました。
イザベラの愛情がすべて嘘だったわけではないと、子供たちも理解していたのでしょう。
レイが初めてイザベラを「母さん」と呼ぶ
イザベラの最後で特に胸を打つのが、レイとのやり取りです。
レイはイザベラの実の息子です。
しかしGFハウスでは、二人が普通の親子として接することはできませんでした。
イザベラはレイを自分の子供だと知りながらも、農園のママとして接し続けます。
そんな二人が、本当の親子として向き合えるようになったのはイザベラの死の直前でした。
イザベラは、レイを普通の子供として甘えさせてあげられなかったことを悔やみます。
そしてレイも、最後にイザベラを「母さん」と呼びます。
長い間「ママ」と「食用児」という関係に縛られていた二人が、最後にようやく母と息子になれた瞬間でした。
イザベラは母親として最期を迎えた
イザベラの人生は、決して自由なものではありませんでした。
食用児として生まれ、農園の秘密を知り、逃げることを諦め、生き延びるためにママになる。
その後は、自分が守りたい子供たちを鬼へ出荷し続けなくてはなりませんでした。
しかしエマたちとの出会いによって、イザベラの人生は再び動き始めます。
最終的には農園を裏切り、子供たちと同じ側に立ちました。
そして最後は自分の命と引き換えに子供を守りました。
敵として登場したイザベラでしたが、その最後にいたのは農園の飼育監ではありません。
子供たちを愛し、守ろうとする一人の母親だったのです。
原作とアニメでイザベラの最後は違う?
「イザベラ死亡」と検索した人の中には、
「アニメでは死んでいなかったような?」
と思っている人もいるでしょう。
それは間違いではありません。
『約束のネバーランド』は、原作漫画とテレビアニメで終盤のストーリーが大きく異なります。
原作漫画ではイザベラは死亡する
原作漫画では、農園解放後にエマを襲おうとした鬼からエマを庇い、イザベラが致命傷を負います。
その後、子供たちやレイと最後の言葉を交わし、死亡します。
イザベラの「母親」としての物語は、この場面で完結することになります。
アニメ版ではイザベラは死亡しない
一方、テレビアニメ第2期では、原作漫画の多くの展開が変更・省略されています。
原作で描かれたイザベラの死亡につながる展開もアニメでは変更され、イザベラは生存したまま物語を終えます。
そのため、
原作漫画=イザベラ死亡
アニメ版=イザベラ生存
と覚えておくと分かりやすいでしょう。
『約束のネバーランド』イザベラ死亡・最後のまとめ
『約束のネバーランド』のイザベラは、原作漫画では最後に死亡します。
死亡するのは原作20巻177話。
農園が解放されたあと、エマへ襲いかかった鬼からエマを守るために身代わりとなり、致命傷を負いました。
物語序盤のイザベラは、食用児を監視して鬼へ出荷するママであり、エマたちにとって恐ろしい敵でした。
しかし、子供たちへの愛情まで偽物だったわけではありません。
エマたちの脱走後も生き延び、グランマとして再登場したイザベラは、最終的に農園を裏切り、子供たちと共に戦います。
そして最後には、自分の命を懸けてエマを守りました。
実の息子であるレイとも最期に母と息子として向き合うことができました。
「敵なのか味方なのか」と最後まで複雑だったイザベラですが、その人生を振り返ると、彼女が子供たちを愛していたことは間違いなかったのでしょう。
農園の「ママ」として生きるしかなかったイザベラが、最後には本当の意味で「母親」になれた。
だからこそ、イザベラの最後はこれほど切なく、印象に残るシーンなのだと思います。
なお、アニメ版では原作と結末が異なり、イザベラは死亡しません。原作とアニメを混同しないよう注意してください。
イザベラが死んでしまったこと……悲しすぎます。でも!死ぬ寸前まで子ども達に誤り愛したこと…
半泣きで見ました