鬼殺隊の中でも最高位の“柱”の一人、風の呼吸の使い手で『風柱』の不死川実弥の名言・名シーンを調べてみました。
乱暴な言葉遣いで荒々しい態度の実弥ですが、本当は優しい心を持った家族想いな長男だったのです。
なので今回は、実弥の名言・名シーンと共にその裏に隠された実弥の本心を探ってみたいと思います。
不死川実弥のキャラクター紹介
階級 | 柱(風柱) |
誕生日 | 11月29日 |
年齢 | 21歳 |
身長 | 179cm |
体重 | 75kg |
出身地 | 東京府 京橋區 |
趣味 | カブトムシ飼育 |
好物 | おはぎ |
声優 | 関智一 |
家族構成 | 母・父・七人兄弟(実弥・玄弥・寿美・貞子・こと・就也・弘) |
人物 |
風の呼吸使い 稀血の中でも珍しい稀血 顔と体中に傷あとがたくさんある 荒い言動とは反対に理性的 目上の人に対しては敬意を払う。 |
不死川実弥の名言や名セリフ
「…切腹するから何だと言うのか 死にたいなら勝手に死に腐れよ 何の保証にもなりはしません」
6巻の46話「お館様」で那田蜘蛛山での戦いの後に行われた柱合会議で、鬼を連れた鬼殺隊員(竈門炭治郎)についての説明を柱達がお館様に要求した際に、元水柱の鱗滝左近次から送られてきていた「禰豆子が人を襲った場合、竈門炭治郎・鱗滝左近次・富岡義勇が切腹して詫びる」という旨の手紙が読み上げられました。
これを聞いた実弥は元柱である鱗滝左近次に対して言い放ったセリフです。
このセリフを何回も見てみると、「鬼の禰豆子に元柱であろう方が命を懸けていること」に憤っているように見えますが、「命を懸けている」こと自体に憤っているようにも見えてきますよね。
「醜い鬼共は俺が殲滅する」
8巻の66話「黎明に散る」でかまぼこ隊と共に無限列車を調査しに行った炎柱・煉獄杏寿郎でしたが、上弦の参・猗窩座との戦闘で命を落としてしまいます。
すぐさま産屋敷・各柱の元に煉獄杏寿郎の訃報が届き、大きな衝撃を与えていました。
屋敷で一人で訓練していた不死川実弥の元にもこの訃報が届き、凄い形相をした実弥が言ったセリフです。
仲間を殺した鬼に対しての憎悪がむんむんと感じ取れますよね。
このセリフの中には憎悪だけではなく、煉獄さんの仇を討つという実弥なりの決意みたいなのも入っていると私は思いました。
「しつけぇんだよ 俺には弟なんていねェ いい加減にしねぇとぶち殺すぞォ」
15巻の132話「全力訓練」で炭治郎達が実弥の屋敷で訓練を受けていた時に、炭治郎はたまたま同期でもある不死川玄弥が実弥と一緒にいるところを見てしまいます。
玄弥は「待ってくれよ 兄貴」と話しかけ「話したいことがある」と呼び止める玄弥に対して一蹴したセリフです。
ここのシーンを初めて見た時は少し実弥に対して怒りの感情が芽生える人もいると思います。
しかし、実弥の過去と決意を知った後にもう一回読むととても切ない気持ちになるセリフです。
私はこのセリフを二回目に読んだ後、不死川実弥のファンになっていました。
「……テメェは本当にどうしようもねえ“弟”だぜェ」
19巻の166話「本音」で黒死牟と戦っている無一郎さんに助太刀をする玄弥でしたが、あっという間に背後を取られてしまいます。
黒死牟に攻撃しようとして両腕と胴体を切断され、さらに「鬼喰い」をしている事がバレて「貴様のような鬼擬き… 生かしておく理由は無い…」と頚を斬られそうになる玄弥の前に実弥が現れます。
玄弥を黒死牟から守りながら言ったセリフです。
再会してから初めて玄弥を“弟”と言ったセリフだと思います。
実弥の口から“弟”という単語を聞けただけで涙腺が崩壊しそうなのに、この場面で持ってくるのは反則級だと思いました。
「あ゛あ゛あ゛あ゛頼む神様 どうかどうか 弟を連れて行かないでくれお願いだ!!」
179話「兄の想い 弟を想い」で黒死牟戦の後、玄弥は命が助からないほどの重傷を負っていました。
玄弥は鬼を喰らって強くなっていたので、死ぬ時は鬼のように消滅して跡形もなく消えてしまいます。
気を失っていた実弥は目を覚まし、目の前で弟の体が崩れ始めている姿を見て、取り乱しながらも玄弥の元に駆け寄ります。
「兄…ちゃん…ご…めん…」「あの…時…責めて 迷惑ばっかり…かけて…ごめん…」と懺悔の言葉の後に、
自分も兄を守りたかった事と、死なないで幸せになって欲しい事それから、
「俺の兄ちゃんはこの世で一番優しい人」ずっと実弥と再会した時から言いたかった事を伝えることができた玄弥に覆い被さるように抱きしめ、助けて欲しいと神頼みをしたセリフです。
ここは、ハンカチ・ティッシュ無しには読めませんでしたね。
弟を想って弟が幸せに暮らせるように鬼狩りをしていた実弥にとって自分より先に玄弥が死ぬなど考えられないことだったはずです。
神なんて今の今まで信じていなかった実弥が一生懸命神頼みをしている姿はとても切なく、胸が締めつけられます。
「…わかった じゃあ俺はお袋と行くよ 俺があんまり早く行ったら玄弥が悲しむだろうし お袋背負って地獄を歩くよ」
200話「勝利の代償」で見事無惨を倒すとこに成功します。
悲鳴嶼さんは、寺で一緒に暮らしていた子供たちが迎えに来て一緒に天国へ旅立っていき、伊黒と甘露寺も最期の逢瀬を過ごしている中、実弥は生死の境をさまよっていました。
生死の境を彷徨っている時に、幸せそうにしている玄弥と弟たちを見つけるのですが、そこに母の姿はなく母は真っ暗な場所で「そっちには、みんなと同じ所には行けない」「我が子を手にかけて天国へは…」と泣いている母に優しく笑いかけながら言った言葉です。
玄弥が死ぬ直前に言った「この世で一番優しい人」という言葉が頭をよぎるシーンだと思います。
家族に対しての実弥の態度は普段とは全然違い、とてもいいお兄ちゃんという感じでなかなかのギャップにやられますね。
「悪かったな色々…無惨倒した後も一悶着あったらしいが 俺はその間寝てたしよ……」
204話「鬼のいない世界」で蝶屋敷で人間に戻った禰豆子と再会し、実弥に明るく笑いかけ「怪我は大丈夫ですか?」と問いかけます。
実弥はぶっきらぼうに答えますが、その後気まずそうに自分が今までに禰豆子にしてきた数々の非礼を詫びたセリフです。
これを聞いた禰豆子は笑いながら「私なんて二年くらい寝てたことありますよ それに比べたら全然大したないです!」と明るく話していました。
無邪気に笑う禰豆子が玄弥と被り無意識に頭を撫でてしまう実弥にとても癒されるシーンですね。
本当は玄弥の頭を撫でる実弥も見てみたかったですが…。
不死川実弥の名シーン
13巻115話「柱に」で玄弥と家族を守る約束をした時の実弥の笑顔
19巻166話「本音」助けに来た実弥が今まで隠していた本音を玄弥に伝えているシーン
19巻168話「百世不磨」で実弥に育手を紹介してくれ、その後も兄弟のように一緒にいた“粂野匡近”の遺書を読んだシーン
まとめ
実弥は態度では乱暴的ですが、言葉の端々で相手を気遣ったり優しくしていることが名言・名シーンを見てみるととてもよく分かりますよね。
彼なりの愛情表現なのでしょうが…とても不器用で伝え方がとてもひねくれてますよね。