毎年1月2日・3日の2日間にわたって開催される「箱根駅伝」。
箱根駅伝を観戦していていくつか気になることはありませんか?
たとえば「なんで女子はいないの?」「この人すごく大人に見えるけど何歳なんだろう?」「そういえば関東圏以外の大学を見かけないぞ…」などなど。
「箱根駅伝は知ってるけど、参加資格や条件などは知らない」という人も多いですよね。
そこで今回は箱根駅伝について、参加資格や条件、年齢制限、女子は参加できるか、関東圏以外の大学は参加可能かなどについてご紹介していきます。
箱根駅伝の参加資格や参加条件まとめ
何歳まで出場できるのか?女子はいないのか?など、気になる箱根駅伝の参加資格や参加条件について詳しくご紹介していきますね。
年齢制限はある?
年齢制限は現在はありません。
年齢制限を設けていた年代もあります。
1947年以前:年齢制限なし
1947年~1992年(第68回大会):28歳以下の年齢制限あり
1993年(第69回大会):年齢制限撤廃
さらに最年長記録についても調べてみました。
第20回大会(1939年)の5区を当時の区間新記録で走った中央大学の村社講平(むらこそこうへい)選手(33歳131日)です。
また第94回大会(2018年)で30歳の”オールドルーキー”として、当時30歳の大学1年生、渡辺和也(わたなべかずや)選手が話題になりました。
渡辺選手は、高校卒業後は企業の実業団ランナーとして活躍し、2017年29歳の時に東京国際大学に入学し駅伝部に所属しました。
もし今回の箱根駅伝2022で4年生になった渡辺選手が出場すれば、33歳と179日(往路を走れば33歳と180日)ということで、箱根駅伝の最年長記録を塗り替える可能性もありえますね。
留年しても出れる?
結論からいうと、留年しても出場できます。
ただし箱根駅伝へのエントリー回数は4回までという規定があるので、たとえば留年1年目(大学5年生)の時点でエントリー回数が4回未満であれば出場できます。
女子の参加は?
なぜ男子しか走っていないのか、ふと気になったことはありませんか?
実は箱根駅伝の予選会要項に「関東学生陸上競技連盟男子登録者」という規定があるからです。(引用元:第97回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会要項)
体力や体格の差からくる当然の規定といえばそうですが、そもそも箱根駅伝に女子の参加資格はなかったわけですね。
ちなみに「女子の箱根駅伝」と言われている大会は2つあります。
- 全日本大学女子駅伝対校選手権(杜の都駅伝)/1983年~ 毎年10月下旬
- 全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)/2004年~ 毎年12月下旬
女子版の箱根駅伝が見たい!という人はぜひこちらの大会にも注目してみてくださいね。
関東圏以外の大学は?
結論からいうと、関東圏以外の大学に参加資格はありません。
なぜなら箱根駅伝は「関東学生陸上競技連盟」が主催している大会なので、この連盟に加盟している関東の大学及び大学院に出場資格があるということですね。
「箱根駅伝」といえば日本中が注目する新年の一大イベントですが、あくまで関東圏の地方大会であり全国大会ではありません。
箱根駅伝の参加校数
箱根駅伝の参加校数は、本選はシード校10校と予選会突破校10校に関東学連チームを合わせた21校が出場します。
予選会では41校の参加がありましたので、その中の上位10校に入るのはとても厳しい闘いですね。
箱根駅伝2022の出場校と併せて歴代優勝校や出場回数などについても詳しくご紹介していきます。
箱根駅伝2022の参加校
箱根駅伝2022の参加校は以下の通りです。
【シード校(前回大会上位10校)】
- 駒澤大学 (56年連続56回目)
- 創価大学 (3年連続5回目)
- 東洋大学 (20年連続80回目)
- 青山学院大学(14年連続27回目)
- 東海大学 (9年連続49回目)
- 早稲田大学 (46年連続91回目)
- 順天堂大学 (11年連続63回目)
- 帝京大学 (15年連続23回目)
- 國學院大學 (6年連続15回目)
- 東京国際大学(5年連続6回目)
【予選会突破校】
- 明治大学 (4年連続63回目)
- 中央大学 (5年連続95回目)
- 日本体育大学(74年連続74回目)
- 山梨学院大学(2年連続35回目)
- 神奈川大学 (12年連続53回目)
- 法政大学 (7年連続82回目)
- 中央学院大学(2年ぶり22回目)
- 駿河台大学 (初出場)
- 専修大学 (2年連続70回目)
- 国士舘大学 (6年連続50回目)
以上20校と関東学連を合わせた総勢21チームが箱根駅伝2022に出場します。
歴代優勝校
第1回 |
1920年 |
東京高等師範学校 |
15時間5分16秒 |
第3回 |
1922年 |
早稲田大学 |
14時間12分21秒 |
第4回 |
1923年 |
早稲田大学 |
14時間15分49秒 |
第7回 |
1926年 |
中央大学 |
14時間17分31秒 |
第8回 |
1927年 |
早稲田大学 |
14時間25分37秒 |
第9回 |
1928年 |
明治大学 |
13時間54分56秒 |
第10回 |
1929年 |
明治大学 |
13時間32分50秒 |
第11回 |
1930年 |
早稲田大学 |
13時間23分29秒 |
第12回 |
1931年 |
早稲田大学 |
13時間21分15秒 |
第13回 |
1932年 |
慶応義塾大学 |
13時間17分49秒 |
第14回 |
1933年 |
早稲田大学 |
12時間47分53秒 |
第15回 |
1934年 |
早稲田大学 |
12時間58分24秒 |
第16回 |
1935年 |
日本大学 |
12時間52分59秒 |
第17回 |
1936年 |
日本大学 |
12時間54分22秒 |
第18回 |
1937年 |
日本大学 |
12時間33分24秒 |
第19回 |
1938年 |
日本大学 |
12時間40分13秒 |
第21回 |
1940年 |
日本大学 |
13時間12分27秒 |
第22回 |
1943年 |
日本大学 |
13時間45分5秒 |
第23回 |
1947年 |
明治大学 |
14時間42分48秒 |
第24回 |
1948年 |
中央大学 |
13時間21分10秒 |
第25回 |
1949年 |
明治大学 |
13時間36分11秒 |
第26回 |
1950年 |
中央大学 |
12時間35分36秒 |
第27回 |
1951年 |
中央大学 |
12時間20分13秒 |
第28回 |
1952年 |
早稲田大学 |
12時間35分7秒 |
第29回 |
1953年 |
中央大学 |
12時間3分41秒 |
第30回 |
1954年 |
早稲田大学 |
12時間21分10秒 |
第31回 |
1955年 |
中央大学 |
12時間8分40秒 |
第32回 |
1956年 |
中央大学 |
12時間4分49秒 |
第33回 |
1957年 |
日本大学 |
12時間14分4秒 |
第34回 |
1958年 |
日本大学 |
12時間2分17秒 |
第35回 |
1959年 |
中央大学 |
12時間1分23秒 |
第36回 |
1960年 |
中央大学 |
11時間59分33秒 |
第37回 |
1961年 |
中央大学 |
11時間55分40秒 |
第38回 |
1962年 |
中央大学 |
12時間14分5秒 |
第39回 |
1963年 |
中央大学 |
12時間0分25秒 |
第40回 |
1964年 |
中央大学 |
11時間33分34秒 |
第41回 |
1965年 |
日本大学 |
11時間30分41秒 |
第42回 |
1966年 |
順天堂大学 |
11時間20分1秒 |
第43回 |
1967年 |
日本大学 |
11時間24分32秒 |
第44回 |
1968年 |
日本大学 |
11時間26分6秒 |
第45回 |
1969年 |
日本体育大学 |
11時間30分58秒 |
第46回 |
1970年 |
日本体育大学 |
11時間31分21秒 |
第47回 |
1971年 |
日本体育大学 |
11時間32分10秒 |
第48回 |
1972年 |
日本体育大学 |
11時間31分3秒 |
第49回 |
1973年 |
日本体育大学 |
11時間47分32秒 |
第50回 |
1974年 |
日本大学 |
11時間46分2秒 |
第51回 |
1975年 |
大東文化大学 |
11時間26分10秒 |
第52回 |
1976年 |
大東文化大学 |
11時間35分56秒 |
第53回 |
1977年 |
日本体育大学 |
11時間31分11秒 |
第54回 |
1978年 |
日本体育大学 |
11時間24分32秒 |
第55回 |
1979年 |
順天堂大学 |
11時間30分38秒 |
第56回 |
1980年 |
日本体育大学 |
11時間23分51秒 |
第57回 |
1981年 |
順天堂大学 |
11時間24分46秒 |
第58回 |
1982年 |
順天堂大学 |
11時間30分0秒 |
第59回 |
1983年 |
日本体育大学 |
11時間6分25秒 |
第60回 |
1984年 |
早稲田大学 |
11時間7分37秒 |
第61回 |
1985年 |
早稲田大学 |
11時間11分16秒 |
第62回 |
1986年 |
順天堂大学 |
11時間19分33秒 |
第63回 |
1987年 |
順天堂大学 |
11時間16分34秒 |
第64回 |
1988年 |
順天堂大学 |
11時間4分11秒 |
第65回 |
1989年 |
順天堂大学 |
11時間14分50秒 |
第66回 |
1990年 |
大東文化大学 |
11時間14分39秒 |
第6791回 |
19年 |
大東文化大学 |
11時間19分7秒 |
第68回 |
1992年 |
山梨学院大学 |
11時間14分7秒 |
第69回 |
1993年 |
早稲田大学 |
11時間3分34秒 |
第70回 |
1994年 |
山梨学院大学 |
10時間59分13秒 |
第71回 |
1995年 |
山梨学院大学 |
11時間3分46秒 |
第72回 |
1996年 |
中央大学 |
11時間4分15秒 |
第73回 |
1997年 |
神奈川大学 |
11時間14分2秒 |
第74回 |
1998年 |
神奈川大学 |
11時間1分43秒 |
第75回 |
1999年 |
順天堂大学 |
11時間7分47秒 |
第76回 |
2000年 |
駒澤大学 |
11時間3分17秒 |
第77回 |
2001年 |
順天堂大学 |
11時間14分5秒 |
第78回 |
2002年 |
駒澤大学 |
11時間5分35秒 |
第79回 |
2003年 |
駒澤大学 |
11時間3分47秒 |
第80回 |
2004年 |
駒澤大学 |
11時間7分51秒 |
第81回 |
2005年 |
駒澤大学 |
11時間3分48秒 |
第82回 |
2006年 |
亜細亜大学 |
11時間9分26秒 |
第83回 |
2007年 |
順天堂大学 |
11時間5分29秒 |
第85回 |
2009年 |
東洋大学 |
11時間9分14秒 |
第86回 |
2010年 |
東洋大学 |
11時間10分13秒 |
第87回 |
2011年 |
早稲田大学 |
10時間59分51秒 |
第88回 |
2012年 |
東洋大学 |
10時間51分36秒 |
第89回 |
2013年 |
日本体育大学 |
11時間13分26秒 |
第90回 |
2014年 |
東洋大学 |
10時間52分51秒 |
第91回 |
2015年 |
青山学院大学 |
10時間49分27秒 |
第92回 |
2016年 |
青山学院大学 |
10時間53分25秒 |
第93回 |
2017年 |
青山学院大学 |
11時間4分10秒 |
第94回 |
2018年 |
青山学院大学 |
10時間57分39秒 |
第95回 |
2019年 |
東海大学 |
10時間52分9秒 |
第96回 |
2020年 |
青山学院大学 |
10時間45分23秒 |
第97回 |
2021年 |
駒澤大学 |
10時間56分4秒 |
参加回数が多いベスト5
順位 |
大学名 |
回数 |
1 |
中央大学 |
94 |
2 |
早稲田大学 |
90 |
3 |
日本大学 |
89 |
4 |
法政大学 |
81 |
5 |
日本体育大学 |
73 |
※箱根駅伝2021までの集計
箱根駅伝の参加人数
ここでは箱根駅伝の参加人数についてご紹介します。
出場選手は前年の12月10日(年によって前後する)に1チーム16人をエントリーし、12月29日に各区間の10人と補欠6人をエントリーします。
メンバーの変更は最大で6人できるということですね。
ただし1日に変更できるのは4人までという規則があります。
なお競技当日は開始1時間10分前まで補欠の中から4人までの変更ができます。
区間エントリーしている選手に万が一のことがあった場合、当日でも1時間10分前までなら選手交代ができるということですね。
箱根駅伝の参加費
箱根駅伝の参加費はいくらなのでしょうか?
実は箱根駅伝に参加費はかかりません。
また箱根駅伝と並んで「学生三大駅伝」と称される「出雲駅伝」・「全日本大学駅伝」も同じく参加費は無料です。
選手・大学ともに知名度を上げるのに一役買っている箱根駅伝やその他の大会が参加費無料というのは、選手にとっても大学にとっても嬉しいですね。
箱根駅伝の参加資格や条件まとめ!
今回は箱根駅伝の気になるあれこれを紹介してきました。
- 箱根駅伝に年齢制限はないが、参加回数は4回まで。(ただし大学院へ進むとリセットされる)
- 参加できるのは関東学生陸上競技連盟に加盟している男子学生のみ。
- 参加人数は1チーム16人(区間エントリー10人・補欠エントリー6人)
- 大会参加費は無料
などなど、みなさんの気になっていたことが1つでも解消できれば幸いです。
新年を迎えるまで残すところあと少しとなりました。
「今度の大会は家で応援する!」という人も「やっぱり沿道で!」という人も、箱根駅伝の雑学を知ってさらに箱根駅伝2022を盛り上げていきたいですね。
またその他にも箱根駅伝についてご紹介していますので、ぜひ他の記事も併せて読んでみてくださいね。
ユニフォーム一覧→箱根駅伝2022ユニフォーム一覧!ロゴ・アルファベット・色
コース紹介→箱根駅伝2022は何時まで?放送時間やコースの通過時間・特徴を紹介
スポンサー紹介→箱根駅伝ユニフォームのスポンサーを紹介!料金や宣伝効果は?協賛企業も紹介
最後まで読んでいただきありがとうございました。