箱根駅伝のOPの意味とは?関東学連の選手や監督の選び方や優勝したらどうなる?

箱根駅伝op

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日本中が注目する新年の一大イベント「箱根駅伝」の開催まで残すところあと少しとなりました。

関東圏に住んでいても「今年は家で応援!」という人も多いのではないでしょうか。

ところでテレビ中継を見ていると、関東学生連合チームに付けられている「OP」という文字が気になったことはありませんか?

関東学生連合チームを表すとき「OP」や「OP参加」、「OP学連」と表記されることがあります。

ちなみに関東学生連合チームは略称で「関東学連」と呼ばれています。

「OP」とは一体どういう意味なのか?

そもそも関東学生連合チームの選手や監督はどのように選ばれているのか?

今回は知っているようで知らなかった関東学生連合チームについて詳しく調べてみました。

 

箱根駅伝のOPの意味とは?

「OP」とは「OPEN」の略称で、関東学生連合チームは順位のつかない「オープン参加」扱いという意味です。

つまりチーム・個人ともに成績は参考記録に留まるということです。

せっかく良い成績を出せてもあくまで参考記録という扱いになってしまうのは、選手としては少し残念ですよね。

その一例として、第93回大会(2017年)に「幻の区間賞」として注目を浴びた選手がいました。

関東学連チームの照井明人選手(当時東京国際大学4年)が、10区の選手の中で最も早い記録を出したのです。

通常であれば区間賞を獲得できるところオープン参加の関東学連チームであったため参考記録扱いとなり、2位の作田直也選手(当時順天堂大学4年)が繰り上げで区間賞を獲得しました。

当時「こんなことがあってもいいのか?」という意見が多数上がり、関東学連チームについて廃止の声もあったようです。

 

箱根駅伝の関東学連OPの選手や監督の選び方

箱根駅伝の関東学生連合チームの選手や監督の選抜にはルールがあるのでしょうか?

ここでは選手・監督それぞれの選抜方法についてご紹介していきます。

 

選手の選抜方法

まず選手の選抜方法は予選会を通過できなかった大学各校から1名ずつ、予選会と11月下旬の10,000m記録会の成績上位者から選出されます。

選出方法についてはたびたびルール変更がされており、第97回大会と第98回大会においては同じ選出方法ですがまた来年度以降変わる可能性もありますね。

選手の選抜方法を以下に詳しくまとめます。

選抜方法

  • 11月下旬に10,000m記録会を選考レースとして行い、予選会の成績と合わせた成績上位者16人(※本選出場は10名)
  • 予選会で落選した大学各校から1名選出
  • 予選会に出場していない選手、また外国人留学生は選出されない
  • 本選出場回数が0であること
  • 箱根駅伝における記録はチーム・個人ともに参考記録とする
  • 順位はつかないが、個人記録は有効な記録となる

 

ちなみに関東学連のチーム番号は最後の「21番」となります。

 

監督の選抜方法

続いて監督の選抜方法は、予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務めます。

「予選会で落選した最上位の大学」ということはつまり予選会で11位の大学ということですね。

箱根駅伝2022の関東学連チーム監督は拓殖大学の山下拓郎監督が務めることに決まりました。

監督・コーチ・マネージャーは以下の通りです。

監督 山下拓郎 拓殖大学陸上競技部男子駅伝監督
コーチ 馬場周太 大東文化大学陸上競技部監督
弘山勉 筑波大学陸上競技部駅伝監督
マネージャー 松尾航 東洋大学:関東学生陸上競技連盟幹事
金子結汁 拓殖大学陸上競技部主務

 

箱根駅伝の関東学連OPの順位は?優勝したらどうなるの?

関東学生連合チームが1位となった場合優勝はあるのでしょうか?

また優勝はしなくても順位はつくのでしょうか?

結論から言うと、関東学連チームがどんなに頑張っても順位はつきません。

したがって関東学連チームが1位でゴールしたとしても、2位のタイムを出した大学が総合優勝となります。

2007年から2013年までは公式に順位がついていましたが、第91回大会(2015年)よりオープン参加となっており以降順位はついていません。(2014年は編成なし)

関東学連の過去の成績
  順位 タイム
2021年 第97回 20位相当 11.18.10
2020年 第96回 19位相当 11.12.34
2019年 第95回 21位相当 11.21.51
2018年 第94回 21位相当 11.40.02
2017年 第93回 20位相当 11.31.29
2016年 第92回 11位相当 11.15.30
2015年 第91回 19位相当 11.19.12
2014年 第90回 編成なし
※第91回大会よりオープン参加のため「相当」

過去の記録で見る限り関東学連チームは各大学のエース級が集まっているにも関わらず、チームとしての良い成績は残せていません。

ですがそれも仕方のないことと言えそうです。

まず関東学連チームの選手が決定するのが11月下旬の選考レース後なので、その時点で箱根駅伝本選まで2か月を切っています。

さらにいつも一緒に練習をしているメンバーでなければ監督も違う。

そこに本選では順位もつかないとなると、選手たちのモチベーションが上がらないのも無理はありませんよね。

しかも各大学のエース級であっても箱根駅伝の各区間に適しているかどうかはまた別の話なので、選手の区間配置も難しくなってきます。

ですがその経験を生かして母校で次の箱根駅伝に繋げることができるので、関東学連チームの選手たちにもぜひ頑張ってほしいですね!

 

箱根駅伝のOPの意味まとめ

今回は知っているようで知らなかった関東学生連合チームについてご紹介しました。

気になっていた「OP」とは、順位のつかない「オープン参加」という意味でした。

たとえ順位がつかず参考記録扱いとなっても、箱根駅伝で選手として走るということは学生陸上アスリートにとっては夢舞台。

関東学連チームとしてであっても箱根駅伝にかける情熱は他の選手と同じではないでしょうか。

各選手悔いのない走りができるようにしてほしいですね。

「今まで興味なかった」という人も、箱根駅伝2022ではぜひ関東学生連合チームにも興味を持ってもらえれば幸いです。

またその他にも箱根駅伝についてご紹介していますので、ぜひ他の記事も併せて読んでみてくださいね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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