ビュレットは液体の体積を計測する道具です。
例えば、25mlを計測できるビュレットを使用する際、目盛りの配置によって計測方法が異なります。
もし目盛りが下部に配置されているとしたら、測定時には25mlから残量を差し引く必要性が出てきます。
逆に目盛りが上部に大きく表示されている場合は、液体が減った分量を直接読み取ることができ、より簡単に液体の体積を知ることができるためなんですね。
ビュレットの使い方と注意点
ビュレットの目盛りについて完璧に学んだところで、ここからはビュレットの使い方と注意点をご紹介します。
わたしもビュレットを使用したことはありますが、操作が難しいですよね。
一つ一つの作業の意味を知っておくと、流れが理解しやすいですよ。
使い方
まずは使い方からご紹介します。
- ビュレット台にビュレットを固定
コックが閉まっていることを確認し、ガラス管の上から液体を注ぐ
- コックを開け、先端の空気溜まりをなくす
- 滴下前の目盛りを読む
- 指示薬の色が変化するまでゆっくり滴下
- 滴下後の目盛りを読む
- 滴下前と滴下後の差を読み、滴下量を計算
動画で確認するのもわかりやすいです。
特にゆっくりと滴下していくのが難しいですよね。
なるべく正確な結果を出すために、丁寧に操作したいですね。
注意点
使い方の流れを掴んだところで、注意点もご紹介します。
コックが閉まっていることを確認する
ビュレットに液を注ぐ際は、確実にチェックしましょう。
チェックを怠って、液がそのまま下のビーカーに流れていってしまうことはよくあります。
目盛りは1/10まで読む
目盛りは、ついている目盛りの1/10まで読むのが決まりです。
正確な結果を出すためにも忘れず目盛りの1/10まで見ておきましょう。
ゆっくり滴下する
指示薬の色は急に変わります。
勢いよく入れると、色が変わった滴下量がわからなくなりますよ。
しっかりと混ぜる
しっかりと混ざっていなくて色が変わっていなかったというのもよくあります。
滴下したらその都度しっかり混ぜましょう。
以上の4つが操作時に特に注意したいポイントです。
これらの注意点を頭にしっかり入れて操作したいですね。
ビュレットを共洗いする理由とやり方
ビュレットといえば忘れてはいけないのが共洗い!
共洗いという単語はわかるけれど、なぜやるのか、どうやってやるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
共洗いに関しても、しっかり理由を確認して理解すれば頭に入りやすいです。
何も難しいことはないですよ!
さっそく確認していきましょう。
理由
まずは共洗いする理由からご紹介します。
ビュレットでは、滴下した量を測ることで計算によって物質量を導き出しますよね。
そこで大切なのが、ビュレット内の液体の濃度!
濃度が確実でないと、いくら滴下量を正確に出しても結果は不正確になってしまいます。
ビュレットを洗浄する際に水を使ってしまうとその後に液を入れると薄まりますよね。
それを防ぐために共洗いは行うのです!
やり方
では共洗いのやり方をご紹介します。
- 洗浄したビュレットに液体を入れる
- 容器をゆっくり振るなどして容器内部に液体を行き渡らせる
- 一度液を除去する
- 改めて液体をビュレットに注ぎ、測定を開始する
共洗いのやり方も動画で確認することができます。
実際に操作している様子も一度確認しておきましょう。
まとめ
今回は化学の実験で必ず一度は使う、ビュレットの使い方や使用時の注意点、共洗いのやり方や行う理由についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
実験器具は使い方や操作方法など覚えなければならないことがたくさんですよね。
名前や形が似ていたり、混乱しやすい部分だと思います。
理由をしっかり理解した上で操作方法を確認すると、頭にすんなりと入ってきやすいですよ。
映像で流れのイメージを掴んでおくことも重要です。
これを読んで少しでもビュレットについて理解できたと思ってもらえると嬉しいです。