ワンピースゾロがスナッチを知っていた理由は?ゾロの親父とは

ゾロ スナッチ

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鬼ヶ島での激闘が更にヒートアップする中で、ルフィと同等に大きな成長が見られるキャラクターがいます。

それが麦わらの一味の剣士、ロロノア・ゾロです!

ゾロは三刀流の剣士で、覇気を覚えて更に強くなりました。

 

そんなゾロに関して、1つ気になるシーンがモモの助とのやり取りであったのをご存知でしょうか。

 

モモの助がスナッチと叫んだとき、モモの助は菊之丞にその言葉を知る理由を尋ねられています。

モモの助はゾロに教わったことを明かしました。

 

スナッチとは、ワノ国にしか伝わらない「名前と知恵を捨て、頭を空にして飛び込めば何も恐れない」とする独特の考えです。

東の海(イーストブルー)から来たゾロが、スナッチを知っているのは気がかりでしょう。

 

そこで今回は、ゾロがスナッチを知っていた理由を考察すると共に、ゾロの親父についても触れていきます!

 

ゾロがスナッチを使ったシーンを紹介

原作の中で、ゾロがスナッチと叫んだシーンは一切ありません。

その為厳密に言えば、ゾロがスナッチを使ったシーンはないということになってしまいます。

当項では原作の描写から、スナッチを意識していると思われるシーンをいくつか挙げさせて頂きます。

 

スナッチとは冒頭でも述べた通り、一大決心をするような意味を持っているのです。 

そこで当項でゾロがスナッチを意識しているとする条件を、以下の通り定めます。

  • 一撃で勝負を決めようとしている
  • 敵との間に圧倒的な戦力差がある

 

あくまでも私個人の見解となりますので、ご了承ください。

 

vsジュラキュール・ミホーク

まず1つ目に考えられるのが、東の海(イーストブルー)の海上レストランバラティエにて、ジュラキュール・ミホークと戦ったときです。

 

世界一の大剣豪を志すゾロにとってこのとき、またとないチャンスが巡ってきました。

しかしこのときのゾロにはどこか自身に対する奢りが見られたのは確かでしょう。

 

小刀1つで三刀流全てを受け切るミホークの実力に、ゾロは絶望しました。

そしてついには一瞬の隙を突かれ、ミホークの小刀がゾロを突き刺します。

刺されてもなお後にひかないゾロにミホークはその理由を尋ね、ゾロの心力の強さを思い知ったのです。

 

ゾロの精神的強さに敬意を表する意味でミホークは黒刀『夜』を構え、ゾロは奥義である三千世界を構えました。

 

体力もギリギリなゾロの構えからは、最後の一撃にかける気迫も感じられたのではないでしょうか。

ミホークとゾロが互いに最後の一撃をぶつける瞬間のコマには、ミホークがゾロの気迫を感じるような表情も見られました。

 

世界一の大剣豪であるミホークも、この瞬間はただならぬ気迫を直感的に感じ取ったのでしょう。

 

vsMr.1(ダズ・ボーネス)

次に挙げられるのが、アラバスタでの戦いです。

当時鉄を斬れなかったゾロには、1つの節目となる戦いだったのではないでしょうか。

 

スパスパの実の能力者であるMr.1は、ゾロの技を全て受け切り、無傷で立ち上がってみせました。

Mr.1の技を必死にゾロも防ぎますが、遂には『螺旋抜斬(スパイラルホロウ)』で深くえぐられてしまいます。

 

Mr.1との戦いでスナッチを意識していると見られる描写は、ゾロが瀕死になったこの後です!

 

Mr.1によって斬られた石柱の破片に、ゾロは1つも当たらずに生還しました。

そして昔聞いたコウシロウの話を思い出し、物の呼吸を知ったのです。

 

ゾロの意思を伝う刀はその場の木の葉は斬らず、石の破片を斬りました。

そして覚悟を決め、Mr.1に最後の勝負を挑み、勝利したのです!

 

ミホークとの戦いで見せた『三千世界』のときと比べ、気迫に欠ける描写だったかもしれません。

しかし鉄を斬りMr.1に勝つ覚悟、そして物の呼吸を理解しても鉄を斬れなければ負ける窮地はミホーク戦のそれらと似たようなものがあったと言えるのではないでしょうか。

 

ゾロがスナッチを知った経緯とは

前項ではゾロがスナッチを意識したと思われる場面をいくつか挙げました。

では何故ゾロはそもそもスナッチを知っていたのでしょうか。

 

当項では、原作では詳しく描かれていないゾロがスナッチを知った理由や経緯をより詳しく考察していきます。

 

ゾロは何故スナッチを知っていたのか

ゾロがスナッチを知った理由は、ワノ国でゾロ自身が簡単に述べていました。

ゾロ曰く、「昔村のジジーに教えて貰った」とのことです。

 

原作の描写から、スナッチはワノ国独特の文化であると言えるでしょう。

しかしゾロは東の海(イーストブルー)で育ち、剣術の基礎もシモツキ村で習得したと思われます。

 

以上のことから、ゾロがスナッチを知った経緯として以下の可能性が考えられるのではないでしょうか。

 

  1. シモツキ村にワノ国出身者がいて、その人に教えて貰った
  2. 実はゾロ自身がワノ国出身で、ワノ国のとある村で聞いた

 

まず1つ目のシモツキ村にワノ国出身者がいた可能性から見ていきましょう。

 

シモツキ村はゾロがコウシロウの道場に通い、日々剣道に明け暮れた村です。

くいなとはシモツキ村で知り合いました。

 

スナッチを知っている理由として、ゾロ自身が「村のジジーに聞いた」と言っていることからコウシロウに教わった可能性が考えられます。

しかしゾロはコウシロウを先生と呼び、ジジーとは決して呼びません。

このことはアニメONE PIECEで描かれた、ゾロの旅立ちのシーンから分かります。

 

他にゾロにスナッチを教えたと考えられる人物として、霜月コウ三郎が挙げられるでしょう。

コウ三郎は50年前にワノ国を違法出国した刀鍛冶です。

 

しかしながら2021年5月現在、ゾロは21歳なので、コウ三郎がワノ国出国後に東の海(イーストブルー)で村を作ったとしても2人が会うことはあり得ません。

 

アニメと原作の描写や表現から、シモツキ村に他にワノ国出身者がいるとは考えにくいでしょう。

ゾロが通っていた道場には他にも大人がいましたが、彼らがワノ国出身とする確証は残念ながら持てません。

 

ゾロはワノ国出身だった!?

ゾロがスナッチを知っていた理由がシモツキ村由来でないとするならば、考えられるのはゾロ自身がワノ国出身者である可能性です!

 

ワノ国でのスナッチという掛け声は、強大な敵に挑む掛け声である以前に子供の度胸試しで叫ばれた言葉でもあります。

つまりワノ国の住人であれば大人が教えずともスナッチという言葉に触れる機会は数多くあるのです。

 

しかしゾロの半生には、不可解な点が存在します。

ゾロはシモツキ村でくいなと初めて戦うとき、「俺は今日初めて剣を持つんだ。」と言っていたのをご存知でしょうか。

剣道初心者であるにも関わらず、自ら道場破りを名乗り、複数の刀で戦うという無謀な姿がアニメでは描かれています。

 

ゾロはくいなと戦った日から和道一文字を貰うまで、二刀流を貫いていました。

このスタイルは一刀流が相手ならば、刀を多く持つ方が勝てると言った子供ならではの単純な考え方からくるものかもしれません。

しかし子供ならではと言う面では、英雄やヒーローへの憧れの影響も考えられます。

 

ワノ国で二刀流と言えば、やはりおでん二刀流でしょう。

光月おでんの処刑は今から20年前で、ゾロは現在の年齢から丁度おでんが処刑される1年前に産まれたと考えられます。

 

おでん二刀流をゾロが間近に見ることは無かったと思いますが、おでん二刀流を受け継ぐ侍たちがいます。

それが赤鞘九人男です!

 

菊之丞曰く、スナッチは九里の古い方言にあると言います。

九里には赤鞘九人男の1人、アシュラ童子がいました。

 

もしゾロの当初の二刀流がアシュラ童子の影響とすると、ゾロがスナッチを知っていたことも辻褄が合うのではないでしょうか。

 

ゾロが言った「村のジジー」とはシモツキ村の大人のことではなく、九里で知り合った大人のことを指すのかもしれません。

 

ゾロの親父の正体は超大物!?

ここまでゾロがスナッチを知っていた理由と、彼の出生に関して触れてきました。

 

ゾロはワノ国出身の可能性が高いことは前項で触れましたが、若くしてシモツキ村で大半を過ごしています。

当時12歳の子供が、1人遥々新世界から東の海(イーストブルー)まで来れるとは考えられません。

 

新世界からシモツキ村は、ナミのようにみなし子だったとしても、誰か大人の助けを借りなければ来れない距離です。

 

そこで当項では、ゾロの実の親の正体について考察していきます!

ワノ国にかつて生きていた女性キャラの描写は少ない為、残念ながらゾロの母親については予測しかねます。

当項ではゾロの親父の正体を探っていく所存です。

 

併せてゾロがシモツキ村に至る経緯も考えていきます。

 

ゾロの親父の正体

仮にゾロが前項で述べたとおり、九里出身だとしたらどうでしょう。

おでんが治めるまで、九里は無法地帯となっていました。

ゾロの出生は21年前なので、その頃にはある程度落ち着いていたと思われます。

 

しかしゾロの親父の世代は、まだまだ荒れ放題だった九里を知っているに違いありません!

 

当初九里は地獄のような土地と言われており、そこで生き残るのは本当に強い侍だけでした。

各郷を追放された罪人や浪人たちが、毎日のように争い血が流れる凶悪な土地で生活するのは困難を極めます。

アシュラ童子はそんな九里の頭として君臨したほどの侍です!

 

九里で産まれ、生きていくのはそれなりの強さと覚悟が必要と言えるでしょう。

つまりゾロの親もそれなりの強さを誇った侍である可能性が高いのです!

 

しかしアシュラ童子が荒くれ者であったことに比べ、ゾロは仁義や礼儀を重んじる傾向があるため血縁関係は無いように思えます。

ではゾロの親父は一体誰なのでしょうか。

 

ゾロの特徴として、仁義に厚い性格の他に挙げられるものがあります。

それが刀を供養する独特の行為です。

 

スリラーバークでは雪走を地面に刺し、拝む姿が見受けられます。

当時私は剣士として長らく世話になった刀への敬意と考えていましたが、ワノ国で気になる風習を見つけたのです。

 

それが「常世の墓」と言う風習で、鈴後に伝わる刀を墓標とするものでした。

その鈴後を治めていた大名は霜月牛マルと言い、相棒の狐と共に数多くの墓荒らしを蹴散らしていました。

しかしそんな鈴後も後にはカイドウの手により廃墟となってしまったのです。

 

つまりゾロは常世の墓を慣習とする鈴後で牛マルに育てられ、カイドウに鈴後を壊された後に九里で過ごしていたのではないでしょうか。

 

ゾロは国外追放されていた!?ゾロがシモツキ村に来るまでの経緯

では、そんなゾロが何故ワノ国から遥々シモツキ村まで来たのでしょうか。

ゾロがシモツキ村から海に出たのはミホークに会うためですが、賞金稼ぎになったのは別の理由があったからです。

 

単行本第1巻にてゾロは、「海へ出たら自分の村に帰れなくなり、生活費を稼ぐ為に海賊を狙っていた。」と述べています。

また数々のエピソードでも分かる通り、ゾロの方向音痴はかなりのものでしょう。

ゾロ1人でワノ国から遥々シモツキ村に着くのは不可能です。

 

そうすると誰かに連れてこられ、そのまま放置された可能性が考えられます。

同様のケースとして、ビッグ・マムの幼少期の話が当てはまるでしょう。

ビッグ・マムも当初自分の村に甚大な被害を及ぼし、追放を受けた身でした。

 

仮にゾロも国外追放されていたとして、その理由は何なのでしょうか。

私はゾロが追放された理由はどこか身勝手な行動を取る性格と、強さに起因すると考えます。

 

ゾロはルフィと同じくらいに、1箇所に留まることが少ないです。

散歩に出かけるシーンを見かけますが、散歩に出れば彼は道に迷います。

 

九里を出て九里に戻れなくなったとしたらどうでしょう。

生きていくためには、何か食べ物を買うか恵んでもらわないといけません。

しかし彼はウィスキーピークでも見られたように、他人に借りを作ることを嫌う傾向にあります。

 

人から恵んでもらうことを嫌うのならば買うしかありませんが、お金が無ければ買えません。

買えないとなると、ワノ国国内において当時は盗むしかなかったのではないでしょうか。

荒くれ者が住む九里で過ごしたゾロにとって物を盗むのは、造作も無かったかもしれません。

 

都で騒ぎを起こせば、捕まるか島流しかのどちらかでしょう。

当時ゾロは捕まるには若かった為、イチから武士としての振る舞いや態度を覚えさせるために遥々シモツキ村に置いていかれたのかもしれません。

 

まとめ

今回はゾロがスナッチを知っていた理由について、スナッチの成り立ちや発祥の地から考察しました。

 

更に原作でもアニメでも未だ触れられていない、ゾロの親父の正体やシモツキ村に1人で来ていたわけも併せて述べ、ゾロについてより深く知れたかと思います。

 

ゾロの出生に関しては描写が殆ど無いため、推測の域を出ません。

しかし2021年5月現在、ゾロの成長と合わせてワノ国ではこれまで以上に彼が何かに勘づく描写が多数見受けられます。

 

もしかしたら今後鬼ヶ島での決闘が終わった後、ワノ国の歴史と共にゾロの秘密が明らかになるかもしれません!

 

初期の頃から麦わらの一味でありながら、その多くが語られてこなかったキャラクターこそがロロノア・ゾロです!

 

まだまだ謎の多いONE PIECEの中でも、今後より一層注目を浴びるキャラクターになることも考えられます。

 

クライマックスに向けてあらゆる伏線が回収され始めた昨今のONE PIECEですが、まだまだ見所満載であることに間違いないでしょう。

 

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