2019年も多くのメンバーが卒業していき、変革期に突入している乃木坂46。
10周年を前に、これから乃木坂46はどの様に変化していけば良いのでしょうか?
考察をしていった結果、80年代の少年ジャンプで人気を博した漫画「聖闘士星矢」にヒントがありました。
2019年は日向坂46の大躍進の年であった
2019年の欅坂46は、2期生が加入し苦手だったバラエティ番組も少しずつ克服しています。
何より2019年に改名した日向坂46の勢いはすさまじく、既に来年12月の東京ドームコンサートも決定しています。
そして、テレビ東京系で放送されている3組の冠番組では、何と日向坂46が乃木坂46の番組の視聴率を追い抜くという結果まで出しました。
- 日向坂で会いましょう:1.7%
- 欅って書けない:1.4%
- 乃木坂工事中:1.6%
参照:2019年10月27日 ビデオサーチ社
このまま、乃木坂46は衰退していってしまうのでしょうか?
乃木坂46は衰退していったのか?復活する為に必要なのは・・・
では、乃木坂46は、本当に衰退していったのでしょうか?
2019年に始まった事ではありませんが、1期生を中心とした主要メンバーが次々と卒業していきました。
また、今後は白石麻衣さんなどエースの卒業も噂されています。(2019年の卒業メンバー一覧はコチラ)
これは結成当初から応援しているファンにとっては、中々受け入れる事が出来ない状況です。
少しずつ、ファンが離れていってしまっているのでは無いでしょうか?
では、どうすれば良いのか?
乃木坂46ファンを動かすモノ、それは感動
エンターテイメントにおいて、人は「感動」する事に対して対価を払います。
乃木坂46のファンをどうやって感動させればよいのでしょうか?
まず、感動のメカニズムには2つあります。
①人は自分に関心のあることにしか感動しない。
②感動は不快の情動が快の情動に転換するときに発生する。
まず。「①人は自分に関心のあることにしか感動しない。」ですが、これは「乃木坂46」のファンである時点でクリアしています。
では、問題の「②感動は不快の情動が快の情動に転換するときに発生する。」です。
現在、乃木坂46のファンは多くの卒業生を見送ったので、既に「不快」の状態に陥っています。
これを「快」に変換しなくてはいけません。どうやって?
その為のヒントこそ「聖闘士星矢」なのです。
聖闘士星矢ってどんな話?
ここでは、聖闘士星矢を知らない方にざっくりと説明します。
1986年から1990年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された漫画です。作者は車田正美さんで、アニメ化や映画化、現在でもゲーム化される程人気の高かった作品です。
星座をモチーフにした聖衣(クロス)を身にまとった天馬星座(ペガサス)の星矢、龍星座(ドラゴン)の紫龍、白鳥星座(キグナス)の氷河、アンドロメダ星座の瞬、鳳凰星座(フェニックス)の一輝。
この5人の青銅聖闘士(ブロンズセイント)が女神(アテナ)の化身の沙織さんを守っていく闘いの中で成長していくストーリーです。
最弱の聖闘士が強くなっていく過程に「継承」があった
主人公の聖矢5人は最初は最弱の青銅聖衣を身にまとっていましたが、強大な敵を前に、絶対絶命に陥ります。
そこに、最強の黄金聖衣(ゴールドクロス)が現れ、聖矢たちに装着され勝利へと導きます。
正義を守る為に散っていった黄金聖闘士の思いが宿った聖衣が自らの意思で、聖矢たちを後継者として認めるのです。
ここが、聖闘士星矢の最大の見せ場です!
正義の思いが次の世代に継承されていく。
そして、死んでいったキャラクターが聖衣という器を使ってその意思を伝えていく。
「死」という不快を「継承」で「快」に変えていくのです。そこに感動が生まれるのです。
では、このパターンをどうやって乃木坂46に当てはめるのかを説明します。
継承のパターンは5つ。既にアイドル界ではやっていた?!
それでは、ここからは聖闘士星矢のメインキャラクター5人を例にどの様な形で継承していくかを説明します。
1.聖矢パターン=「意思の継承」
主人公の聖矢は最も早く黄金聖衣を継承しました。
継承した黄金聖衣は「射手座(サジタリウス)」元の主人はアイオロスという人物でしたが、アテナが赤子の時にその命を助ける為に、自らは命を落としました。
その正義の意思は、同じくアテナを守る聖矢にも通じるものがあり、「射手座」の黄金聖衣は聖矢を新たな主人として認めます。
これはアイドル界では、「伊藤万理華(乃木坂46)➝ 長濱ねる(欅坂46)」に当てはまります。
伊藤万理華になりたくてアイドルを目指した長濱ねるさんは系列グループの欅坂46に加入します。
同じグループではないが、アイドルとしての意思を継承したパターンです。
2.紫龍パターン=「師匠からの継承」
紫龍が継承した黄金聖衣は自身の師匠であった、「天秤座(ライブラ)」の黄金聖衣です。
紫龍は天秤座の童虎の元で、幼いころから修行していたので、童虎の思想や意思を直接本人から受け継ぎます。これは、最もオーソドックスな継承のパターンです。
アイドル界で例えると、でんぱ組.incの「夢眠ねむ➝根本凪」に当てはまります。
根本凪さんは、夢眠ねむさんに憧れて、アイドル界に入り、後に同じでんぱ組.incで活躍します。
そして、夢眠ねむさんから、イメージカラーのミントグリーンを継承していきます。
まさに王道な師匠から弟子への継承パターンです。
3.氷河パターン=「師匠越えして継承」
氷河が継承したのは紫龍と同じく、自身の師匠であった「水瓶座(アクエリアス)」の黄金聖衣です。
しかし、その継承は一筋縄ではいきませんでした。師匠である水瓶座のカミュは、氷河の甘さが、後に命取りになると感じ、それを断ち切る為に、母親の亡骸を永遠に氷河の見ることの無い、海底に落とすという粗治療を行います。(原作をご覧ください)
そして、なんとこの両者は直接対決で闘います。そして、勝利した氷河は水瓶座の黄金聖衣を継承していきます。これが「師匠越え」継承です。
アイドル界では、「篠田麻里子(AKB48)➝松井珠理奈(SKE48)」がこのパターンに当てはまります。
篠田麻里子さんは、AKB48の総選挙で、後輩たちに「つぶすつもりで来てください。」ときつい言葉を投げかけます。
先輩からの辛らつな言葉にみんなが委縮する中、松井珠理奈さんだけは、自らを鼓舞し、2018年のAKB総選挙で見事1位になり、先輩越えを果たします。
これが、師匠越えパターンです。
実は、少し形は違いますが、既に乃木坂46でもこのパターンの継承が行われていました。
「橋本奈々未➝齋藤飛鳥」です。
共に1期生なので、厳密には師匠と弟子程離れていませんが、年齢が離れていた事もあり、橋本奈々未さんは齋藤飛鳥さんを気に掛けます。
ただ、常にべったりとかでは無く、どちらかというと齋藤飛鳥さんが橋本奈々未さんに憧れていたような感じです。
なので、橋本奈々未さんのセンター曲の「サヨナラの意味」を現在は齋藤飛鳥さんがセンターで歌います。
これを見るとグッときませんか?それが「継承」のよる感動です。
4.瞬のパターン=「共感しての継承」
瞬が継承した黄金聖衣は「乙女座(バルゴ)」です。ただ、瞬はこの黄金聖闘士 乙女座のシャカとは闘っていません。(瞬の兄の一輝が闘いました)
しかし、瞬の聖衣が壊れた際に、シャカは自らの血を浴びせる(聖衣は黄金聖闘士の血で修復できる)など、何かと瞬の事を気にかけています。
共に穏やかな性格でもあった為、気が合ったのかもしれません。そして、自身の境遇も似ていた(神に近しい存在)ことから継承したと思われます。
気に掛けていたり、似たような境遇の後輩にポジションを譲る。
これは、アイドル界ではよくあるパターンです。代表例が「道重さゆみ(モーニング娘)➝譜久村聖(モーニング娘)」です。
リーダーであった道重さゆみさんが、自身の卒業の際に、譜久村聖を次のリーダーに指名します。この譜久村聖さんは、1度オーディションに落ちています。そこからサプライズ枠でメンバーになりリーダーまで務めた苦労人です。
道重さゆみさんも自身のキャラクターが受け入れられない時期があり悩んだと後述しています。
だからこそ、リーダーとしてみんなを纏められると考えたと思われます。
このパターンが「共感しての継承」です。
5.一輝パターン=「キャラクターの継承」
一輝が継承した黄金聖衣は「獅子座(レオ)」です。この獅子座のアイオリアと一輝は1度も闘っていません。
また、他の4人と違って、一輝の聖衣は鳳凰(フェニックス)の修復に黄金聖闘士の血は必要ありません。(アニメ版では、シャカの血が使われていましたが、原作ではそのシーンはありません)。
よって、獅子座のアイオリアと一輝は、直接の関係性は無いのですが、一輝の誕生日が獅子座である事と、お互いに「気が荒い」という性格の一致があります。
共に、グループの中では必要なキャラクターという点で一致しています。
これは、あまりないパターンですが、「YUIMETAL(BABYMETAL)➝鞘師里保(元モーニング娘)」がそれに当てはまるのかと考えます。
脱退したYUIMETALの代わりに同じポテンシャルを持った人材が必要であり、その為に元モーニング娘という逸材が加入しました。
そして、鞘師里保は、SU-METALと同郷で同じASH出身という所もファンをグッとひきつけます。
必要なポジションを補うための継承が「(同一)キャラクターの継承」です。
以上が聖闘士星矢で使われていた聖衣の継承のパターンです。
これを、乃木坂46に当てはめてみましょう。
乃木坂46に聖闘士星矢の継承パターンを当てはめてみた
それでは、乃木坂46に聖闘士星矢の継承パターンを当てはめてみましょう。
メンバーの数だけ、継承のパターンが考えられる為、今回はしばりとして、乃木坂46の4期生で前回のブログで人気ベスト5に選ばれた「遠藤さくら、賀喜遥香 、掛橋沙耶香 、金川紗耶 、筒井あやめ」の5人に対して、既に卒業している元・乃木坂46のメンバーの継承パターンを考察してみます。
1.生駒里奈➝遠藤さくら(継承:聖矢パターン)
生駒里奈➝遠藤さくらの継承パターンは、前回のブログでも触れましたが、共に乃木坂46の中心となれる存在であると考えています。
まさに主人公に打ってつけの両名は、聖矢が射手座の「正義の意思」を受け継いだのと同じく、乃木坂の心を受け継いでいってほしいです。
2.桜井玲香➝賀喜遥香(継承:紫龍パターン)
4期生で人気があり、選抜入りも果たした賀喜遥香さん。
偏差値70を越える高校に在籍し、バスケ部に所属しセンターも務めています。
そんな文武両道の賀喜遥香さんは、将来のキャプテン候補。
そこで、初代キャプテンの桜井玲香さんの意思を受け継いでほしいです。
賀喜遥香さんは、自身が選抜入りした際に桜井さんに、助言を求めに行ったそうです。
その際に「慣れも大切だけど、一生懸命やっていれば大丈夫だから」という優しい言葉を頂いたとの事です。
という事もあり、賀喜遥香さんの師匠という存在として、て桜井さんが位置します。
「未来のキャプテンの遺伝子は受け継がれた」という事になります。
3.西野七瀬➝筒井あやめ(継承:氷河パターン)
4期生最年少の筒井あやめさんは、氷河パターンで西野七瀬さんの遺伝子を継承してほしいです。
西野七瀬さんは、加入当初、ティッシュ配りで渡せなくて泣いて。自分のエピソードトークが面白くなくて泣いて。など、弱い面ばかりが引き立ちました。
しかし後に、シングル曲のセンターを務める程に成長し、現在は女優として「あなたの番です」(日本テレビ系)などで活躍しています。
筒井あやめさんは、最年少で甘えたい盛りで弱いイメージがあります。
しかし、これから数多くのアイドルとしての試練を乗り越えて、西野七瀬さんの様にセンターを飾るほどに成長して欲しいです。
「弱いを克服した経験は武器になる」という事を、もう一度、乃木坂46で見せてほしいです。
4.深川麻衣➝掛橋沙耶香(継承:瞬パターン)
岡山の奇跡として、乃木坂46に加入した掛橋沙耶香さんは、乃木坂46の聖母と言われていた深川麻衣さんの遺伝子を継承して欲しいです。
というか、継承しています。
乃木園でギター担当であった深川麻衣さんに対して、特技ギターで番組に登場した掛橋沙耶香さん。
そして、今回選抜入りしなかった掛橋沙耶香ですが、深川麻衣さんも初期はアンダーを務め、そこから選抜入りし最終的にはセンターを務める程になりました。
同じ様な雰囲気を醸し出している掛橋沙耶香さんは深川麻衣さんの後継者です。
そして「乃木坂の癒しの存在」になってほしいです。
5.橋本奈々未➝金川紗耶(継承:一輝パターン)
最後に、北海道出身の金川紗耶さんは、そのDNAが近しいという事で橋本奈々未さんの後継者。
同郷以外にも同じくらいの身長で、共にバスケットボールが得意という面も同じです。
また、本人も意識している模様で、4期生単独コンサートでは、橋本奈々未さんのセンター曲「サヨナラの意味」をセンターとして披露しました。
金川紗耶さんは、かつての橋本奈々未さんの様に、「乃木坂46の大黒柱」になってほしいです。
あなたも乃木坂46の継承者を考えてみては?
いかがだったでしょうか?
かなり個人的な思いが入っていますが、ご納得いただけましたでしょうか?
ともかく、10周年を前に、乃木坂46は変革期に入っている事は間違いありません。
これからの彼女らの活躍とOGたちの面影を感じて、応援していきましょう。
誰の遺伝子を受け継いでいくのかも、気になるところです。
筒井あやめのところが笹井あやめと表記されています