メインキャラクターの嘴平伊之助ですが、彼の過去についてこれまでの鬼滅の刃では、伊之助は猪に拾われ育てられ、言語は近くに住んでいた「たかはる」という男の子の祖父が伊之助に百人一首を読み聞かせ、ふんどしに書いてある名前を教えてくれたとこまでは明かされていましたよね。
ですが、肝心の伊之助を産んだ母親についての話はまったくありませんでした。
しかし、18巻でやっと伊之助の過去・両親の話が出て来ましたね。
なので今回は伊之助の母・琴葉についてを18巻から深く読み明かしてみたいと思います。琴葉は一体どんな人だったのか、伊之助のことをどう思っていたのかを考察してみました。
伊之助の母・琴葉はどんな人?
コピックお絵描き!✍🏼
今日は、 伊之助/ 琴葉さん🐗
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「伊之助はあったかいねぇ」
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「私の宝物」
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「一緒にいられて幸せだねぇ」
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童摩の回想シーンで琴葉について語られていました。
琴葉の顔は伊之助にそっくりですが、表情は柔らかく体は華奢だったと童摩は語っています。
他にも童摩は琴葉を喰うつもりはなく、寿命が尽きるまで手元に置いておくつもりだったと話しています。
何故なら、「心が綺麗な人を傍に置いておくと心地いいだろう?」と童間は伊之助達に問いかけていました。 琴葉は頭が良くなかったが、その分感覚が鋭かったそうです。
伊之助と一緒ですね。容姿はもちろんのこと、歌も上手で赤ん坊だった伊之助を抱いて歌っていることが多かったそうです。
歌っているのは決まって子守唄ではなく「指切りげんまん」の歌でした。
琴葉が歌う「指切りげんまん」は毎回歌詞が変わり、たまに違う歌が混ざったりして可愛かったと童摩は語っていました。
常に感情を演じてきた童磨ですが、琴葉に関しては「心が美しい」と言っていますね。
それは、琴葉が多くの物を望まず、伊之助さえ守り切れるのなら他は何も望まない女性だったからではないのでしょうか。
童磨の元に来る人々は他人を蹴落とし、何かを望み、それを叶えてもらろうと必死な人たちがたくさんだったのでしょうが、そのどれにも該当しない琴葉に興味が湧いたのではないでしょうか。
琴葉の最期の時に、童磨は琴葉の人生は「意味がない」と否定し、伊之助に対して火に油を注いでいましたね。
童磨には人間の頃から感情がなかったため琴葉の伊之助への想いが理解できなかったのだと私は思います。 そう思うと、なんか童磨という人物が可哀想に見えてきました。
伊之助の母親が登場したのは何巻何話?
伊之助のお母さん
記憶の中のぬくもり pic.twitter.com/We7cOkazJF— 画像ボット (@CM7lsbyx6CAQK9h) June 17, 2020
伊之助の母・琴葉が登場したのは18巻の160話「重なる面影・蘇る記憶」での童磨の回想シーンで出てきました。
無惨城で伊之助と対面した童磨は、刃こぼれした刀で変な太刀筋の伊之助の独特な戦い方に興味が湧き、猪の被り物を奪い取り、「君の顔に見覚えがある」と言って伊之助を挑発します。「僕たち何処かで会ったよね?」と問いかけそれに対して伊之助は「テメェみたいなウジ虫と会った覚えはねぇ」と返しますが、童磨は自分の頭の中を弄り始め琴葉についての記憶を語り始めました。
思い出した記憶を伊之助に語り出す童磨でしたが、伊之助に「俺に母親なんかいねぇ」「俺を育ててくれたのは猪だ」と言われてしまい、少し困惑しながらも琴葉との思い出を語り続けます。
このとき伊之助は、何処かで会ったことがあるのは童磨ではなく、蟲柱の胡蝶しのぶの方だと考えていました。 しのぶの屋敷で手当てをしてもらっている時に「指切りげんまん」をされ、その時に既視感を覚えていました。
伊之助の母・琴葉と童摩の出会い
琴葉と童磨が初めて出会ったのは、15年前。
琴葉がまだ17・8歳くらいの時に、ボロボロの姿で赤ん坊を抱いた琴葉が「万世極楽教」に駆け込んできたのが始まりです。
旦那に毎日殴られ、姑にはいじめられていた琴葉の体はボロボロで、殴られたせいで顔は原型が分からなくなるくらい腫れ上がっており、片目は失明していました。
そんな琴葉に童磨は、傷の手当をして元に戻った顔を見て「綺麗な子で印象に残っている」と伊之助達に語っていました。
そして、伊之助の顔とそっくりだと、表情は柔らかで華奢だったが…と伝え、「君のお母さんでしょ、間違いない」と確信を持って伊之助に問いかけていました。
ここでやっと伊之助は自分の母親の存在を知ります。 今まで「親はいない」と思っていた伊之助ですが、親がいると知ってどう思ったのでしょうか。
琴葉が伊之助を崖から落とした理由とは?
琴葉は童摩が信者を食べている所を目撃し、鬼だと気付き、伊之助を連れて寺院から逃げ出しています。
逃げている最中に迷子になってしまい、このままでは人里に着く前に琴葉と伊之助二人とも殺されてしまうと考えた琴葉は、追い込まれた崖の所で一か八かの選択をします。
それが、伊之助を崖の下に落とし童摩の追っ手から逃がすというものでした。
琴葉は、最後の最後まで伊之助に謝りながら伊之助を崖から落としました。
それを一部始終見ていた童摩は、「母親に崖から落とされて死ぬなんて可哀想」と崖の上から伊之助に対して涙を流していました。童摩が流した涙に感情は入っていないのですが…。
その後、崖から落とされた伊之助は奇跡的に助かって、猪に拾われ、立派に育ちました。
この時の琴葉は、どうにかして伊之助だけでも助からないかと頭を巡らせていたのでしょう。
そして、二人で童摩に捕まるよりも伊之助を崖から落とす方が生き延びる可能性があると考えた琴葉は、その可能性を信じて実行し、結果伊之助は無事に生き延びる事が出来たのです。
まあ、琴葉がもし天国で伊之助の成長を見守っているとしたら喜びよりもハラハラドキドキで心配することは多いとは思いますが…。
それでも、伊之助があの夜を無事生き延び、健やかに育っていることに天国にいるであろう琴葉はさぞ喜んでいるのでないでしょうか。
まとめ
琴葉は死ぬ最期まで伊之助のことを愛し抜いていましたね。
伊之助も最初の方は自分に母親がいたという事実をすぐには信じることが出来ない様子でしたが、童磨の言葉を聞き、次第に母のことを思い出していましたね。
話を聞いていくうちに童磨がどういう鬼なのかを知り、そして、自分の母親と仲間の仇だと知り童磨に「地獄を見せてやる」事が出来ねば母や死んでいった仲間に会わせる顔がないと思ったのではないでしょうか。